窪田正孝が20年春朝ドラ主演 「栄冠は君に輝く」作曲家・古関裕而氏モデル

 NHKが28日、都内の同局放送センターで2020年前期(20年4月~9月)に放送する朝ドラ(連続テレビ小説)の作品名が「エール」、主人公を窪田正孝が務めると発表した。男性が主演を務めるのは玉山鉄二が主演、ヒロインをシャーロット・ケイト・フォックスが務めた14年後期の「マッサン」以来6年ぶり。

 窪田は「栄冠は君に輝く」を作曲した作曲家の古関裕而氏をモデルにした古山裕一役を演じる。夫婦の物語を描き、妻の金子(きんこ)氏を演じるヒロインはオーディションで今後選考されるとしている。福島県出身の古関氏の生涯や、数々の応援歌を手がけてきた人生を描くことで、東日本大震災から約10年を迎える福島県をはじめとする東北地方、ひいては日本全体への“エール”とする狙いがあるという。

 窪田は「お話をいただけて凄く光栄です」と感謝。制作意図などを聞くにつれ、「奥様との絆というか、ちょっと形がかわいらしいというか、ときに男肌でもあり、でも女性としてのしたたかさもある金子さんという素敵な奥様との一生を描きつつ、古関さんの軌跡をたどる古山裕一という役を全身全霊で演じさせていただきたいなと思っています」と思いを述べた。

 3度目の朝ドラ出演だという窪田は主演起用に「現場の皆さんといろいろたくさん話して、楽しい現場にして。みんなで一丸となって、全国の皆様に、そして福島の皆様にエールを届けられたらいいなと思います。まだ現場は全然始まっていないんですけども…。ここに決意表明をしたいと思います。」と意気込んだ。

 最近になって起用を聞いたという窪田。朝ドラの主人公は女性という思い込みから、「僕は女性と思われてるのかな」と、ふと思ってしまったという。ただ、制作統括から番組のストーリーや狙いを聞き、納得したことなどを会見で語った。

 今年の前期(4月~9月)には広瀬すずがヒロインの「なつぞら」。同年後期(10月~20年3月)は戸田恵梨香がヒロインの「スカーレット」が放送される。

【近年の朝ドラ・作品名とヒロイン】

 15年前期 まれ・土屋太鳳 

 15年後期 あさが来た・波瑠

 16年前期 とと姉ちゃん・高畑充希

 16年後期 べっぴんさん・芳根京子

 17年前期 ひよっこ・有村架純

 17年後期 わろてんか・葵わかな

 18年前期 半分、青い。・永野芽郁

 18年後期 まんぷく・安藤サクラ

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