「ボヘミアン・ラプソディ」アカデミー賞4冠 「万引き家族」は受賞逃す

 世界最大の映画の祭典「第91回米アカデミー賞」の発表・授賞式が24日(日本時間25日)、米ロサンゼルスで行われ、「ボヘミアン・ラプソディ」で英ロックバンド「クイーン」のボーカル、故フレディ・マーキュリーさんを演じた米俳優ラミ・マレック(37)が主演男優賞に輝いた。同作は最多4部門を獲得。日本作品は外国語映画賞に「万引き家族」、長編アニメ映画賞に「未来のミライ」がノミネートされていたが、受賞を逃した。

 宴はクイーン+アダム・ランバートの生演奏でド派手に開幕した。30年ぶりに司会者不在の式典に流れる不穏な空気を吹っ飛ばすかのように「ウィ・ウィル・ロック・ユー」、「伝説のチャンピオン」で盛り上げた。

 ノリノリで口ずさんでいたマレックだが、主演男優賞で名前が呼ばれるとぼう然。温かな拍手に背中を押され、交際中の女優ルーシー・ボイントン(25)とキス&ハグで喜びを分かち合った。

 初ノミネートで初受賞。オスカー像を手にマイクの前で「信じられない…」と声を震わせ、「特別で大きな瞬間。大きなレガシーに関わることができた」と微笑。共に移民であるフレディさんと自身の境遇に思いをはせ、「エジプト系アメリカ人の僕自身のストーリーでもある。この瞬間をこの後の生涯に大切にしていきます」と熱く語った。

 同作は日本でも興収119億円を突破(25日現在)と、昨年国内で公開された映画では最大のヒット作に。今後も続映予定で、オスカー効果でさらに興収を伸ばしそうだ。

 歌曲賞にはレディー・ガガとブラッドリー・クーパーが歌った「アリー/スター誕生」の「シャロウ」が選ばれた。ガガは「ブラッドリー、あなたとしかこの歌を歌えません」と涙。クーパーとほほを寄せ合い、高らかに歌い上げた。

 また、09年に「おくりびと」が外国語映画賞を受賞して以来、日本作品では10年ぶりの同賞ノミネートだった「万引き家族」、スタジオジブリ作品以外の日本アニメでは初の長編アニメ賞ノミネートだった「未来のミライ」は受賞を逸した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス