白血病患った吉井怜「頭が真っ白に」当時を回想 公表の池江を尊敬「強い人」

 競泳の池江璃花子選手(18)が白血病を公表した12日、同じ18歳の時に急性骨髄性白骨病を患った女優の吉井怜(36)がデイリースポーツにコメントを寄せ、池江選手へ激励のメッセージを送った。2度、白血病を患い、復活を果たした俳優・渡辺謙(59)、父で故・市川團十郎さんが白血病を克服した市川海老蔵(41)ら芸能界からも応援の声が相次いでいる。

 吉井は2000年7月、奄美大島でグラビア撮影中に体調を崩し、「急性骨髄性白血病」と診断された。01年7月、完治を目指し、実母から骨髄提供を受け、骨髄移植。1年2カ月の入院生活を送り、1年間のリハビリを経て、02年夏に芸能界に復帰した。

 抗がん剤治療を受けたが、激しい吐き気と高熱にも苦しんだことを、のちに述懐している。髪も抜けた。

 吉井は「私が白血病と告げられたときは、頭が真っ白になった。休んだら芸能界に自分の場所がなくなるのでないかと不安もあった」と当時を回想しながら、家族や医者に感謝した。

 池江選手のツイッターを見たそうで「前向きに治療していこうと考えているのが凄く伝わってきた。私はすぐにはそうなれなかった。強い人だと思う」と尊敬のまなざし。病と闘う若きスターに「目標に向かって、一日も早い復帰を願っています」とメッセージを送った。

 なお、吉井は現在完治しており、年に1回の検診を定期的に受診している。日常生活に支障はなく、生ものを食べたり、お酒を飲んでも問題ないほどまでに完全復活を果たしている。

 父・團十郎さんが04年に白血病を発症した海老蔵はブログで「お会いした事はないのですが、池江さんのご回復を心から願います」とつづった。

 渡辺は1989年8月、主演映画「天と地と」の撮影中に急性骨髄性白血病を患い、同作を降板。94年に再発し、9カ月間休養した。池江の公表から45分後にツイッターを投稿し、「何故今自分がと絶望感に苛まれているのではないかと思います。どんな状況かは分かりませんが、今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専念して下さい。祈っています」と祈りを込めた。

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