高橋留美子さん アングレーム国際漫画祭グランプリ「うる星やつら」など仏で翻訳出版
フランス南西部アングレームで開かれる欧州最大規模の漫画の祭典、第46回アングレーム国際漫画祭は23日、漫画の発展に大きく貢献した作家に授与する功労賞「グランプリ」に「うる星やつら」や「めぞん一刻」などの作品で知られる高橋留美子さん(61)が選ばれたと発表した。
主催者は高橋さんの作風について「出るくいは打たれる(日本)社会で、アウトサイダーや変人を前面に押し出し、彼らにもチャンスがあることを示そうとこだわった」と指摘。多くの作品はコメディーと見せかけて、極めて進歩主義的だと評価した。
高橋さんは新潟市出身。漫画祭の発表によると、約40年のキャリアで、計約200巻に上る作品は世界で2億部以上を売り上げた。フランスでは「うる星やつら」「めぞん一刻」など多くの作品が翻訳出版されている。
今回のグランプリは約1700人の漫画家の投票で決定した。日本人の受賞は「AKIRA」などで知られる大友克洋さん(15年)に続き2人目。
漫画祭は24~27日。
