稀勢引退にデーモン閣下「横綱のあり方考え直しては」 芸能界からねぎらいの言葉

 デーモン閣下
 報道陣から贈られた花束を手にする稀勢の里(撮影・中田匡峻)
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 大相撲の横綱稀勢の里(32)が16日、東京・両国国技館で現役引退を表明した。これを受けて、アーティストのデーモン閣下(10万56)や女優の紺野美沙子(58)、タレントの山根千佳(23)ら芸能界の好角家たちが、ねぎらいの言葉を寄せた。

 閣下は「本人の会見を見ていても、本当はやり切ったと思っていない感じ。すごく悔しい感じが出ていた。もう1場所休んで、稽古ができたら…と思っていたかもしれない」と、稀勢の里の心中をおもんばかった。

 昨年の九州場所後、横綱審議委員会が「来場所での再起を期待する」などとした「激励」を決議したことについて「『どんな形でも出ろ』と言われたに等しい」と指摘し、「本当は新たなケガを完全に治してから出たいと、本人もそう思ってたのでは」と推察。

 「相撲の歴史や伝統も大事だけど、引退する決意というのを含めた横綱のあり方を考え直してもいいのではないか。アスリートなわけだからちゃんと治すまで待って、それでもダメなら引退、という形をね。考え方を変えるのは角界全体。ファンやメディアを含めてかもしれないな」と、警鐘を鳴らした。

 紺野は稀勢の里の「一片の悔いもない」という言葉に「涙がでました。その言葉に寂しさが少しだけ和らいだ気がします」と明かし、「優しいお嫁さんが来てくれることを願っています」と、私生活での幸せを祈った。

 何度もインタビューしたという山根は「口数が少なく一番苦戦しましたが、その中でも闘志や気持ちが表情から伝わってくるインタビューにいつも密かに感動していました」と人柄を振り返った。

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