逮捕直前のASKA車内映像をテレビ局に提供 タクシー会社に220万円賠償命令

 歌手のASKA(60)が、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕直前の車内映像をタクシー会社がテレビ局4社に提供したのはプライバシーの侵害だとして損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、220万円の支払いを命じた。

 タクシー会社は映像の提供には公益性があると主張したが、吉村真幸裁判長は、逮捕容疑と関係のない車内の言動を伝えることは公正・公平な報道に資するとは言えず、公益性はなかったと判断。

 判決によると、ASKAは外出先から帰宅するため「三陽自動車交通」のタクシーに乗車。同社は逮捕翌日、4社に映像を提供した。ASKAは逮捕後、嫌疑不十分で不起訴処分となっている。

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