大阪都構想実現へ あるぞW出直し選挙 来年4月統一選が有力
松井一郎大阪府知事(54)と吉村洋文大阪市長(43)が24日、大阪市内で会見し、大阪都構想の再度の住民投票実施に対する民意を問うため、ともに辞職し、来春、出直し選挙に打って出ることを示唆した。松井氏は住民投票実現に向け協議していた公明党から21日に「合意を一方的に破棄する回答があった」と明かし、怒りをあらわにしながら、26日に最終結論を下すとした。吉村氏も「都構想実現のため、ありとあらゆることをやる」と述べた。
松井知事と吉村市長は都構想再挑戦を争点に掲げた2015年・大阪ダブル選挙に圧勝し、2度目の住民投票実施を目指してきた。
しかし、議論が停滞し、当初は今秋を目指した投票実施時期が後退。投票実施には府市両議会で過半数可決する必要があるため、公明と協議を続けてきたが、この日、松井氏は「公明から約束を反故にする、到底受け取れない回答が来た。ビーンボールだ」と明かした。公明に26日までの再回答を求めており、すべては公明の回答次第とした。
大阪府議・市議の任期は来年4月、松井氏と吉村氏の任期は来年12月。松井氏は公明の姿勢を「ここにきて時間切れ終了を狙っているのがありあり」「人間は約束を守るもんだ」と猛烈に批判。怒りが収まらず「反故にされ、踏みつけられて、そのままというわけにいかない」「時間切れ終了で、公約を捨てることはできない」と述べた。
辞職して出直し選に打って出る可能性を問われると「すべてが選択肢」「あらゆる可能性を排除しない」と否定せず。「統一選に合わせ出直し選をするなら、そこでもう一度民意を問いたい」とも語った。
出直し選に打って出れば、予算審議に影響は出ないかと問われると松井氏は「議会が府民、市民の予算を人質にとるなら、とればいい。中央突破する」とすでに戦闘モード。吉村氏も「まだ辞職するとは言っていない」とするも「われわれは都構想を実現させるために必要なありとあらゆることをやる」と述べた。
辞職をかけた2首長の命運を左右する公明党の出方に注目が集まる。
【大阪都構想】 大阪府市の二重行政撤廃などを目的に、大阪市を複数の特別区に再編する大阪維新の会の看板構想。橋下徹前市長と松井氏の主導で実施した15年5月の住民投票は、僅差で否決された。
大阪維新は再挑戦を掲げ、同年11月のダブル選挙で松井氏と吉村氏が圧勝。再度の住民投票実施を目指すも、大阪維新が府市議会で最大勢力ながら過半数に届いておらず、公明の協力がなければ実施案を可決できない。今秋や来春の実施を目指すも議論が停滞し、先日には来夏参院選との同日実施の方向で公明に協力を求めていた。
