流行語大賞はスポーツの年「そだねー」が大賞 トップテンに関連用語0→4

 「2018ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞とトップテンが3日、発表され、年間大賞に平昌五輪でカーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」の各選手が用いた「そだねー」が輝いた。この他にも、スポーツ関連の単語に「(大迫)半端ないって」、「奈良判定」が入り、アジア大会ではデモンストレーション競技として開催された「eスポーツ」も選ばれた。

 昨年は陸上の桐生祥秀が男子100メートルで日本人で初めて10秒を切ったことで「9・98」が審査員特別賞に選ばれたが、トップテンにスポーツ関連の言葉はなく「0」から「4」に激増した。

 選考委員で「そだねー」を強く推しているのは金田一秀穂氏(杏林大学教授)。「何より、作られた言葉ではなく、自然に生まれた言葉であるので、ワザとらしさがない。当たり前の心がこもっている。北海道アクセントの温かみがある。地についている」と絶賛し、「今の日本が必要としている清潔感に満ちている」と評した。

 ほかに辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)は「おっさんずラブ」とともに「ひとときの癒やしを得たようです」と論評。俵万智氏(歌人)は「言葉を通して一年を振り返る時間を生むことが、この賞の一つの意義かなとも思う」とし、2月に行われた平昌五輪をいま一度、振り返る効果があると挙げた。

 他のトップテン語の選評を見てみると、奈良判定は「暴力的な体質と忖度を合わせたスポーツ界の時代錯誤的な部分を象徴することばとして『いや~な』印象を残した」と当然ながらネガティブな評価がつけられた。W杯で大迫勇也が活躍したことで再注目された「(大迫)半端ないって」はもともとは08年末から09年に行われた全国高校サッカー選手権で、大迫が所属する鹿児島城西と対戦した滝川二高の主将が、テレビカメラの前で「あいつ半端ないって」と大迫を絶賛したことが語源で、サッカーファンの間ではもともと有名だった。選評には西野ジャパンの前評判が低かったことに触れ「散り散りになっていた日本サポーターを再び結集させたことばだったのだ」とつづられている。

 「eスポーツ」については、ゲームのプロになる道が現代は開かれていることを紹介しつつ五輪種目化も検討されていることに言及。「インドア派がオリンピックをめざす時代、体育大学に『eスポーツ科』が新設される日も遠くないかも?」と結んでいる。

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