映画プロデューサー黒澤満さん死去 85歳、肺炎…「あぶない刑事」など

 「終わった人」(2018年)、「北のカナリアたち」(12年)、「あぶない刑事」シリーズ、「ビー・バップ・ハイスクール」(85年)、「最も危険な遊戯」(78年)などを手がけた映画プロデューサーで株式会社セントラル・アーツ代表取締役社長の黒澤満(くろさわ・みつる)さんが30日午前10時47分、肺炎のため東京・八王子市の自宅で亡くなった。85歳。

 黒澤さんは55年に日活に入社し、劇場支配人などを経て、70年に俳優部次長となり、71年以降は多くの日活ロマンポルノ作品をプロデュースした。

 77年に日活を退社した後、同年に東映が設立した東映セントラルフィルム(後のセントラル・アーツ)のトップに招聘された。78年公開の第1回作品、松田優作さん主演の「最も危険な遊戯」は国家権力に刃向かう殺し屋の姿を描き大きな話題を呼んだ。

 その後も、数多くの映画やTV作品をプロデュースし続けた。07年に文化庁映画賞映画功労部門で受賞。12年には毎日映画コンクール特別賞を受賞した。

 今年手がけた「終わった人」はシルバー層を中心にヒットを記録。主演の舘ひろし(68)は「悲しい…。『あぶない刑事』をはじめ数々の映画を演らせていただきました。最後にご一緒した映画『終わった人』でモントリオール世界映画祭最優秀男優賞をプレゼントできたことがせめてもの慰めです。映画界に偉大な功績を残された方であり、映画の父のような方でした。ご冥福をお祈り申し上げます」と“映画人・舘ひろし”を育ててくれたことを感謝した。

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