小倉キャスター「頑張ってやってきます」 27日から入院、膀胱の全摘出手術へ

 フジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜、前8・00)の小倉智昭キャスター(71)が26日、膀胱(ぼうこう)全摘出手術を受けるため27日に入院することを番組で発表した。「頑張ってやってきます!」と決意表明した小倉氏は、自分の腸で膀胱を作るいわゆる「自排尿型新膀胱形成術」を選択したことを報告。術後のリハビリは大変だが、同じ病気で苦しむ人のために、病状や経過をつまびらかに明かすことを宣言した。番組にはリハビリの経過を見て復帰する。

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 小倉氏は番組のエンディングで「明日からしばらくの間休ませていただくんですが、3年前に見つかった膀胱がん、今まで2回内視鏡手術して温存しようと頑張ってきましたが、ついに前立腺、尿道の方に若干広がりを見せていますので、他の部位に転移する前に全摘することになりました」と切り出した。

 手術の内容についても詳細に明かした。膀胱だけでなく前立腺やリンパ節も摘出すること、「小腸を60センチぐらい切って、縫い合わせてそれを膀胱としてお腹の中に入れて、腎臓から膀胱、尿道をつなげるという結構大変な手術」と術式も説明した。

 新膀胱には神経がないため、尿意が無くなるといい「初めのうちは尿漏れとかするので、オムツや尿漏れパッドとかつけないと、いつ、漏れてしまうか分からない状況がしばらく続くんだそうです」と小倉氏。リハビリにより排尿がある程度コントロールできるようになってから復帰予定だが、「(復帰後は)新しい(番組の)見方ができます。私が身を震わせたら、あ、漏れたなと」と明るくジョークを飛ばす場面もあった。

 深刻な表情をせずあえて明るく語ったのには理由があった。「僕はいつも他人様のことを根掘り葉掘り報道で言いますから、ウソはつきたくない」という報道魂。そして「膀胱がんでお悩みの方も大勢いると思いますので、そういう方のためにも逐一報告するのが自分の義務だと思っている」と同じ病と戦う人の役に立ちたいという思いも吐露した。

 小倉氏は「手術して戻って来たあかつきには、報告させて頂きます。頑張ってやってきます!」と必ずや病に勝利し、元気に番組に復帰することを誓った。

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