藤井七段、新人王に王手 決勝第1局で先勝「非常に大きな一局かな」

 将棋の藤井聡太七段(16)が10日、大阪市の関西将棋会館で行われた新人王戦決勝三番勝負第1局で、奨励会員の出口若武三段(23)を112手で下し、初制覇に王手をかけた。同棋戦は羽生善治竜王(48)や佐藤天彦名人(30)ら多くのトップ棋士が優勝経験を持つ若手の登竜門。参加規定に「六段以下」の条件があるため、スピード昇段を果たした藤井七段が挑戦するのは今回が最後となる。

 自身初となる三番勝負で先勝した藤井七段は「非常に大きな一局かなと思っていました」と安堵(あんど)の表情。次戦で勝利すると、2月の朝日杯オープン戦に続く2度目の棋戦優勝となる。次戦は17日。「時間の配分にも気をつけて指せればと思います」と決意を語った。

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