俳優の川崎麻世（５５）が妻でタレントのカイヤ（年齢非公表）に対して離婚訴訟を起こしていたことが１０日、明らかになった。１９９０年の結婚から２８年、独特の夫婦関係を保ってきた２人の、特異な愛の軌跡を追ってみた。

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　川崎とカイヤが結婚したのは１９９０年８月だった。前年の８９年にカイヤが妊娠し、川崎は所属事務所を辞めて２人で渡米。８９年１１月に長女が誕生し、９０年１月には川崎の大阪・枚方の実家に帰省している。

　最初に夫婦の危機が表面化したのは、９３年７月だった。川崎と女優・斉藤由貴（５２）との不倫が発覚し、腕を組んで仁王立ちする鬼の形相のカイヤに監視されながら行われた川崎の謝罪会見は、語りぐさになった。

　９６年１０月には長男が誕生。９８年にはカイヤが芸能界にデビューし、バラエティー番組に引っ張りだこの人気者になった。

　９９年６月、デイリースポーツのインタビューで、カイヤは川崎の好きなところについて「すべて。優しいし、すごい尊敬する。自分の心、何が人間は大事かということに気付いている」と語り、「（離婚）するわけないじゃん！ラブラブ、ラブなの～」、「（この先）一緒にそばにいたいだけ」とのろけまくっていたが、好天は長く続かなかった。

　０１年２月に川崎と女優との不倫が報じられ、０４年７月には川崎が舞台の会見で「（不倫は）すべて芸の肥やしだった」などと開き直りともとれる言葉を述べるなど、不仲が既成事実化。川崎は１７年５月、イベントで「別居して１４年」と述べており、０３年には別居していたことになる。また、００年には既に別居していたという説も有力だ。

　０６年２月、カイヤの母が肺がんで闘病していた際には、川崎が「頑張れカイヤ」という書を贈り、カイヤが「麻世は優しいよ。もう離婚なんないよ」と感謝。０６年１１月には川崎が３０周年イベントで「これからも同じ方向を見つめながら生きていきたい」と語るなど雪解けも感じさせたが、０８年２月には女性誌が離婚危機を報道。川崎は荷物が自宅の外に出されて鍵も変えられ、車の中、ホテル、友人のマンションを転々としていることを明かした。

　その後は、それぞれが出演するイベントやテレビ番組などで、不倫や不仲がネタとして語られるようになった。カイヤの奔放な男性関係も表面化し、１３年１２月にはイベントで彼氏の人数を「８人」と明言。１４年５月に１８歳下のギニア人男性とのキス写真を報じられ、同６月にはイベントで「彼氏は１０人」、同８月には川崎とのイベントで「麻世は１３番」と述べるなどエスカレート。１５年元日にはテレビ番組で「今年、離婚する」、同１０月にはイベントで「付き合っている彼氏と今年中に結婚します」とまで言い切った。

　それでも、同７月にはカイヤが川崎の３９周年記念ライブ会見に乱入するなど、奇妙な夫婦関係は続いた。１６年１０月にはカイヤがイベントで、関係修復を「ノーセンキュー」と否定。１７年５月には川崎がイベントで「彼女の誕生日には家族で寿司を食べに行った。以前よりケンカはしなくなりました」と、穏やかな“現状維持”を感じさせたが、今回、ついに清算を決断したことになる。