松田優作さん、「殺すなよ」の優しさ…原田美枝子がTVで秘話明かす

 女優の原田美枝子が6日放送のTBS系「サワコの朝」に出演、親しかった俳優の故松田優作さんへの思いを「今でも生身の優作さんに会いたいです」と打ち明け、優作さんの秘話を明かした。

 原田は優作さんの妻で女優の松田美由紀と友人だったことから優作さんと知り合い、「何度も会って話をしているうちに、俳優としての、先輩として、向こうは見てくれていて」親しくなった。

 原田にとって優作さんは「怖かったですね。相手の一番痛いところ、あるいは一番弱いところ、一番ダメなところを『ここだろう!』って(指摘する)」、「怖い方が先。『また怒られる』(と思う)。緊張するんです。弱気になってたら、『もう来るな、うちに!仕事やめろ!』みたいな感じですね。会いたいけど怖い」という存在。それが愛情からの厳しさだったことが「亡くなった後によーく分かったんです」と振り返った。

 原田は優作さんの秘話も紹介した。

 原田が長男を出産した際、「優作さんが初めて来てくれた時に『かわいいでしょ!』って見せた」ところ、優作さんは「殺すなよ」と言ったという。「それは、生きようとしている者を殺すな、その子の持ってるものを殺すな。他はどうでもいいんですよね。まずは殺すな、生きたいと思ってる者を生かせ、生まれて来た者を生かせって」と、優作さんの真意を語った。

 また、優作さんが「亡くなる数年前から」座禅に取り組んでいたことを明かし、「それですごく優作さん自身が変わったんですよね。言葉を足して、お前こういうこと分かんないの?と。これはこうだからこうだからこうなんだよって言ってくれるようになったんですよ。優しいとかって思ったんですけど」と、晩年の変化について説明していた。

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