ポルノグラフィティ故郷の野外ライブ中止 コラボ予定の母校後輩に“謝罪”

 メジャーデビュー20周年目に突入したポルノグラフィティが、故郷の広島県尾道市の広島県立びんご運動公園陸上競技場で9日に開催を予定していた野外ライブ「ポルノグラフィティ しまなみロマンスポルノ’18~Deep Breath~」の2日目(最終日)が大雨で中止された。

 19周年記念日だった前日8日は雨天の中、“完走”。この日も初日に続き2万人の動員が予定されていたが、無念の決断となった。全国ライブビューイング、WOWOWの生中継も中止された。

 激しい雨が降り続け、午前10時16分に会場周辺地域に避難勧告・警報が発令された。メンバーの岡野昭仁(43)、新藤晴一(43)、運営サイドの協議で、午前11時50分に中止が決まった。開演は午後2時だったが、開場予定は正午だったため、会場周辺には数千人がすでに集まっており、岡野と新藤から直接、おわびのアナウンスが放送された。

 この日は2人の母校・因島高校の生徒300人と、同校合唱コンクールのテーマ曲でポルノの「愛が呼ぶほうへ」をコラボ予定だった。今年3月、同校の卒業式でサプライズライブを行った2人は、後輩に開催断念を直接伝えたいと希望。岡野が言葉に詰まりながらも告げると、生徒から「歌って!」の声が。2人も「ここでみんなで歌おうか!」と返し、カラオケを使い急きょその場で合唱した。

 安全面を考慮しての中止に、岡野は「僕たちの故郷を自慢したくて、皆さんに集まってもらうという形で今回のライブを開催しました。遠方から足を運んでくれた方もいらっしゃったと思います。すでに、シャトルバス、飛行機や新幹線などで向かってくれていた方もいらっしゃったと思います。その苦労や悔しさを考えると本当に申し訳なく思います」と謝罪。

 新藤も「自分らの故郷でのライブ、そして『平成30年7月豪雨』の復興の一助となるように、楽しみにしていたので、くやしい気持ちでいっぱいです。この気持ちをポルノグラフィティの明日からの活動の力に変えて、音楽を届けていきたいと思います」と無念の思いを明かした。

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