さくらももこさんの横顔 音楽好きで有名
小学生の女の子の日常をほのぼのと描き、アニメも大ヒットした国民的漫画「ちびまる子ちゃん」で知られる漫画家のさくらももこさんが、15日午後8時29分、乳がんのため死去していたことが27日、分かった。
さくらプロダクションがさくらさんの公式ブログでこの日、公表した。53歳。静岡市出身。本名は非公表。通夜・告別式は、遺族の意向で、親族・近親者のみで執り行われた。
27日夜、さくらさんの公式ブログが更新され、「さくらプロダクションからのお知らせです」と題して、「さくらももこは、平成30年8月15午後8時29分、乳がんのため永眠いたしました。(享年53)」と、早すぎる死が伝えられた。
さくらさんは音楽好きとして知られ、作中にたびたび歌手や音楽が登場する他、自身も制作に携わった。
「ちびまる子ちゃん」では故西城秀樹さん、山口百恵さんら、70年代に活躍した歌手が実名で登場。西城さんはアニメのテーマ曲「走れ正直者」も歌い、今年5月17日にはさくらさんが公式ブログで西城さんを「私達の世代にとって秀樹さんは本当にスターでした」と追悼している。
大ヒットしたB.B.クイーンズの「おどるポンポコリン」や「走れ正直者」、2012年から5年間使用された桑田佳祐の「100万年の幸せ!!」といったアニメ版テーマ曲では作詞を手がけるなど制作にも携わり、故大瀧詠一さんとも「ちびまる子ちゃん」のテーマ曲「うれしい予感」(さくらさん作詞、大瀧さん作曲)で共作している。
今年に入ってからは公式ブログでONE OK ROCKについて「すごいですねえ」、Suchmosについて「カッコいい音楽」と記すなど、新しい世代のロックバンドにも耳を傾けていた。