橋本忍さん死去 山田洋次監督悼む「まさに“師”の名に値する人」

 「羅生門」「七人の侍」など、黒澤明監督作品に携わった脚本家の橋本忍(はしもと・しのぶ)さんが19日に肺炎のため、亡くなった。100歳。兵庫県出身。橋本さんを師と仰ぐ映画監督の山田洋次氏が20日、追悼コメントを発表した。

 山田氏は「構成の鬼といわれたこの人から、シナリオの根幹はフレーム(骨組み)にあるということを、ぼくは叩きこまれるように教わった。まさに“師”の名に値する人だった。黒澤明と共に『羅生門』や『七人の侍』を世に出した、日本が世界に誇るに足る偉大な映画人を、ぼくたちは失った」と、大先輩の死を悼んだ。

 橋本さんは旧国鉄に勤務。その後、伊丹万作氏に師事し、黒澤監督と脚本を共作した「羅生門」がベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、脚光を浴びた。

 山田氏は橋本さんと、松本清張原作、野村芳太郎監督の松竹映画「ゼロの焦点」(1961年)、「砂の器」(74年)の脚本を共作した。山田氏が監督した清張原作の松竹映画「霧の旗」(65年)は、橋本さんが脚本を執筆している。

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