桂歌丸さんをしのぶ 三遊亭小遊三、春風亭昇太ら落語芸術協会が会見

 落語家で落語芸術協会会長の桂歌丸さんが慢性閉塞性肺疾患のため、2日に81歳で亡くなったことを受け、同協会副会長の三遊亭小遊三、春風亭昇太、桂米助、総領弟子の桂歌春が3日、都内で会見を開き、故人をしのんだ。

 小遊三は最期に立ち合えなかったが、2日に病院で対面し、「もう口をきかないのかなと思うと、さみしい思いです」と沈痛。長年共演していた日本テレビ系「笑点」での歌丸さんの司会ぶりを、「こっちがうまくなくても、全部引き取ってくれる師匠でした。『これが言いたいんだろう』と。それは他の人にはなかった」と、隣に座る現司会者の昇太をチラ見して、笑いを生んだ。

 歌丸さんの弟弟子だった米助は会見中、感謝の思いが胸にあふれ、涙がこぼれた。4月29日に危篤状態となった際に会ったのが最後となり、「大きな声で『師匠、米助ですよ』と話しかけたら、よみがえりました」と回想。歌春が「師匠は意識を取り戻してから、『臨死体験をした。誰かがやたら大きな声で呼んでたので、戻ってきた』と言ってました」と補足した。

 亡くなる2日前まで、弟子には「俺が死にそうなのに、てめぇたちは(見舞いに)来ねぇ」とジョーク交じりの小言を浴びせていたという歌丸さん。病と向き合いながらも高座に上がり続けていたが、最期は苦しまず眠るように息を引き取り、安らかな顔で眠っているという。

 11日に横浜・妙蓮寺で営まれる告別式では、小遊三が弔辞を読む予定。歌丸さんが2004年から担っていた落語芸術協会の会長職については、来年6月までは新会長を置かず、小遊三が副会長兼会長代理を務める方針となっている。

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