元宝塚歌劇団宙組トップスターで、退団後初のミュージカルとなる「マイ・フェア・レディ」でヒロインのイライザを演じる女優の朝夏まなと（３３）が２８日、大阪市内で会見し、退団後の新生活を語った。

　昨年１１月１９日に宝塚を退団。「退団した直後は、何もしなくていい日に何をしようかなという不安もあった」という朝夏だが、現在は「やっと時間の使い方に慣れてきました」という。

　「今は女性に変化しているというのもあって、体を鍛えに行ったり、ヨガに行ったりとか」という生活を送っており、ハードだった宝塚時代に比べ、食生活では「今までのように食べ過ぎないように」気をつけている。

　また、「地下鉄に乗るのが好きで、一人で色んな線に乗っています」と打ち明け、「携帯にＳｕｉｃａ入れてるんですよ！…すごいドヤ顔しちゃった。Ｓｕｉｃａが携帯に入るってすごくないですか！？一つ一つが新鮮で」と“普通の生活”に熱弁を振るっていた。

　「マイ・フェア・レディ」は１９５６年に初演されたブロードウェイ・ミュージカルで、貧しい花売り娘イライザが言語学者ヒギンズ教授のレッスンで淑女に成長する物語。トニー賞で最優秀作品賞など６部門を受賞し、オードリー・ヘップバーン主演の映画版もアカデミー賞で最優秀作品賞など８部門を受賞している名作だ。

　公演は９月１６～３０日に東京・東急シアターオーブ、１０月１９～２１日に大阪・梅田芸術劇場メインホール。他に福岡、広島、愛知、大分でも上演される。