溝端淳平 沢田研二との比較に「非常に恐縮。おこがましい」
日本テレビ開局55年記念舞台「魔界転生」(10月6~28日、福岡・博多座。11月3~27日、東京・明治座。12月9~14日、大阪・梅田芸術劇場)の製作発表が19日、都内で行われ、柳生十兵衛役で主演する上川隆也(53)らが参加した。
山田風太郎原作で映画化(1981年)もされた名作。ヒットした映画では沢田研二(69)が演じて話題になった、島原の乱で滅ぼされたキリシタン一揆の指導者・天草四郎を演じる溝端淳平(29)は「沢田研二さんの印象が強いですが…」と自ら切り出し、「誰かに言われるより、自分で言った方が肩の荷が下りる」と告白して笑いを誘った。沢田と比較されることを聞かれると、「非常に恐縮。僕なんかおこがましい」と謙そんし、「(沢田を)尊敬しつつ、いいところを真似させていただいて、それを踏まえた上で自分なりの天草像を作りたい」と意気込みを明かした。
脚本はマキノノゾミ氏(58)、演出は堤幸彦監督(62)が手がける。マキノ氏は「プロデューサーから今まで見たことないような芝居を見たいと言われた。結果、スタッフがみんな激怒するような、どうやってこんなことやるんだと思うような脚本を書いた。堤監督は燃えてくれると思う」とニヤリ。堤監督も「見たことないものをどう見るものにするか、日々考えている」とし、フライングなどの技術を使った上で「映像とかいろいろ混ざり合ってムチャクチャにしたい」と宣言した。マキノ氏は淀殿役の浅野ゆう子(57)に「殺陣(たて)はないけど、殺人シーンがある。化け物なんで、殺し方は尋常じゃない」とこの日、通達。浅野を「エッ」と驚かせた。
1幕16場の予定に上川は「いい加減にしてくれと。どんな区分けで16場になるのか」とぼやきつつ、「ムチャクチャしないと『魔界転生』はできない」と強い覚悟を明かし、堤監督を大きくうなずかせていた。