元阪急・星野伸之氏 主砲ブーマーの隠し球に慌てた「練習したことないのに…」

 プロ野球・阪急(オリックス)などで活躍した星野伸之氏(52)が9日、大阪市内で行われた映画「オンリー・ザ・ブレイブ」(22日公開)の試写会でトークイベントを行った。

 作品名と、阪急ブレーブスを引っかけ星野氏を招いたイベントには阪急時代のオールドファンも来場。主砲ブーマー・ウェルズ氏との思い出も明かし「頭のいい選手で、カウントが追い込まれると右打ちに切り替えてました」と回顧。試合中に一塁から近づいてきたブーマー氏が、星野氏にボールを渡すポーズだけして帰っていき、突然、隠し球を試みたこともあったという。

 星野氏も、一応、ボールを持っているふりをしたが「隠し球の練習なんてしたことないから」と慌てたという。「プレートに近づくとボークになるし、どうしたらいいか分かんなかった」と困っていたところ、走者が少しリードをとり、隠し球が決まったと、なつかしそうに振り返っていた。

 130キロ前後の直球と、スローカーブの緩急をつく投球で11年連続2けた勝利を挙げた星野氏。プロ入り早々にコーチから球速をのばす努力はしないほうがいいと助言され「若い時に出た135キロが最高くらい」と述懐。自身の登板試合は「自分の後に救援投手が出ていくと緩急がつくのか、あまりリリーフが打たれて逆転された記憶がない」と語っていた。

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