平井堅 西城秀樹さんの代表曲「ギャランドゥ」を追悼唱 憧れの先輩思い…

 歌手の平井堅(46)が30日、東京ドームシティホールで、音楽とお酒を楽しむ恒例のコンセプトライブ「Ken’s Bar」の20周年記念公演を行った。

 オリジナル曲だけでなく、さまざまなアーティストのカバーを歌うことでも人気のステージ。16日に急性心不全で亡くなった西城秀樹さん(享年63)の代表曲「ギャランドゥ」を追悼唱で捧げた。

 偉大な先輩歌手への畏敬の念を、歌声に乗せた。コントラバスのムーディーな音色が響き、ファン2000人が手拍子を合わせる中、平井は名曲「ギャランドゥ」を熱唱。歌い終わりは、派手な動きからの決めポーズで締めた。

 西城さんと対面したのは約20年前に1度きりだというが、受けた影響は少なくなかった。「僕にとって往年の大スターで『存在するんだ』と横目で見てたら、『平井堅君!!』と気さくに声をかけてくださった。僕はうまく目を見られず、後悔してます」と述懐。日本中をとりこにした魅力の持ち主を、「過去のVTRを見てると本当にかっこいい。足が長く、歌が超絶うまくて、唯一無二の声があって…」と悼んだ。

 「70年代後半から80年代初頭は男性ボーカリストの花の時代で。僕も男性ソロとしてキラキラした世界にいるので、秀樹さんに負けないパフォーマンスができるよう頑張ります」。“天国への誓い”に続いて披露したのは、亡き親友のために作ったヒット曲「ノンフィクション」。さながら、西城さんへ向けたレクイエムとなった。

 節目を迎えた「-Bar」は、デビュー4年目だった98年5月29日に、大久保のライブハウスで初演。歴史を積み重ね、133公演目となったこの日と、丸20年の前日との2日間でファンを魅了した。「26歳のとき開店して、いま46歳。果実もお肉も腐る手前が1番おいしい。中年の生きざまを見せるため、命懸けで歌います!!」とジョーク交じりに歌手魂を胸に刻み込み、新曲「知らないんでしょ?」などを客席に届けた。

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