元プロテニスプレーヤーで会社役員の杉澤修一容疑者（５０）が３０日、知人から現金およそ２億円をだましとった詐欺容疑で警視庁に逮捕された。杉澤容疑者は、ＴＢＳ・木村郁美アナウンサー（４５）の元夫。２００９年に離婚したが、金銭トラブルが原因と報じられた。

　２人は０６年５月、知り合ってわずか４カ月で結婚したが、３年後の０９年５月には離婚。子どもはいなかった。離婚時、杉澤容疑者は、スポーツマネジメント会社社長だった。木村アナは１４年７月、年上の会社経営者との再婚を発表している。

　警視庁への取材によると、杉澤容疑者は１６年９月、会社役員の男性に「プロ野球の球団からグッズの発注を受けているが、資金不足で商品を作れない。製造代金を立て替えてくれたら、立て替え代金の１０～１５％の配当を出します」と虚偽の説明をして、２億１６００万円をだまし取った疑い。

　杉澤容疑者は「資金は利益を上乗せして返還する」と話していたという。返済がないことを不審に思った会社役員が球団に問い合わせて発覚した。現金は借金の返済などに使ったとみられる。警視庁は認否について明らかにしていない。

　杉澤容疑者のブログのプロフィール欄には「勝負戦略に徹した指導法のエモーショナルタフネスを駆使し、オリンピックアスリート始動やプロスポーツ界でパフォーマンスアップコーチングを実践」と記されている。著書も多数。

　逮捕直前までブログを更新しており、最後の投稿となった２６日には「朝練終了。チャンプ達に囲まれて、無事１６Ｒなり。途中、ミットで熱くなり、ペースを乱すもギリギリ辿り着いた」とボクシングジムでトレーニングを行ったことを伝えていた。