西城秀樹さん通夜 新御三家の“三男”郷ひろみ一問一答
16日に急性心不全のため63歳で亡くなった歌手・西城秀樹さんの通夜が25日、東京・青山葬儀所で営まれた。西城さん、歌手・野口五郎(62)と共に新御三家と呼ばれた歌手・郷ひろみ(62)は、野口と並んで祭壇を見つめ、焼香。その後、取材に対応した。
郷の一問一答は次の通り。
◇ ◇
「残念ですね。もう…早すぎますね。残していった(西城さんの)子供たちを見たんですけど、余計にこう、胸が痛いなって感じですね」
-一番の思い出は。
「たくさんのことをね、本当…同時に生きてきた人間なんで。本当に僕が16歳でデビューした時から毎日のように一緒にいましたからね。一緒にいることが当たり前で育ってきた感覚はあるのでね、余計にこう…心に大きな穴が開いてしまったって感じですよね。
みなさんから新御三家って呼ばれて、それぞれに独特のね、個性を持っていたからこそ、みなさんからそう呼ばれたんじゃないかなと思ってます」
-西城さんはどういう方でしたか。
「僕にないダイナミックさというか、本当に素晴らしいものを持っていたので、後からデビューした僕にとってみると背中を見るように一生懸命、学んできたって感覚」
-最後に会ったのは。
「2年くらい前の雑誌の対談(「週刊新潮」2016年2月25日号)で、新御三家の3人でね。まさかこういうことになると思っていなかったんでね。
(西城さんは)『ずっと歌い続けてきて、ファンの方に支えられてここまで来た。だからこそ、これからも歌い続けていこう』と言っていたので、まさか。本当に残念ですよね」
-その時、リハビリについてはどう話されていましたか?
「当事者でないと分からない苦しみとかあったので、頭が下がるだけですよね。相当、つらかったんでしょうけど、それを笑顔だったり、絞り出すようにね、していたことは忘れられないですよね」
-野口が長男、秀樹さんが次男、郷が三男という関係だった。
「デビューした頃は、長男が五郎で次男が秀樹って感覚をずっと持っていたし、これからもその関係は持っていくし、先に逝くなんてちょっと…残念でしょうがないですよね」
-好きな西城さんの歌は。
「う~ん、僕にないものをね、歌唱法なり、動きなり、精神性なりを持っていたので、やっぱり僕にとってみると『激しい恋』というのは彼を象徴するナンバーだったと思うし、『傷だらけのローラ』だったりスケールの大きいものもあったり、『ヤングマン』とか国民みんなが一つになって笑顔で過ごせるものを作ったり、色んな忘れられない曲があります。
僕たちがね、(亡くなるのが)早いっていっても、彼の中では僕たちが生きる分、一生懸命生きたんだろうなって思うので、心から安らかに眠ってほしいなと思いますね」
-野口とは何を話したか。
「どうしても昔話になってしまうんですが、僕よりはるかに近い存在だったと思うので、悲しみは想像つかないくらい深いんだと思います。こういう場だったので、たくさんの話はしてないですけど『本当に残念でしょうがない。毎日泣いてる』と言ってました」
-新御三家が顔をそろえるのが、こういう場になってしまった。
「想像していなかったのでね、複雑ですよ…」