東映実録路線の復活じゃ 「孤狼の血」続編制作が早くも決定

 俳優・役所広司(62)、松坂桃李(29)が共演したバイオレンス映画「孤狼の血」の続編が制作されることが24日、分かった。制作の東映が発表した。

 豪華キャストが集結し、「新たな東映やくざ映画の金字塔」とも言われる「孤狼の血」。ファンの後押しもあり、公開後2週目にして早くも東映が続編の製作に着手した。すでに、撮影スタッフ・キャストの調整に入っているという。

 続編の物語のベースとなるのは、作家・柚月裕子氏の原作小説「孤狼の血」の続編に当たる「凶犬の眼」だ。キャスト、スタッフは未定の段階だが、東映サイドは当然、松坂、白石和彌監督らの続投を熱望している。

 「孤狼の血」主演の役所は「続編は、第一作をはるかに超えるいい作品を期待しています。今後、色んな監督、脚本家、俳優たちがこのジャンルの映画で魅力が発揮される時代が来ると日本映画に活気が出るのではないでしょうか」と胸を躍らせている。原作者の柚月氏も「『荒磯に波』の東映△マークを見るだけで、心が震えました。続編は望外の喜びです。持てる力すべてを注ぎ込んでくださった東映とスタッフ、劇場に足を運んでいただいた観客の皆さまには、感謝の言葉しかありません。あの狂熱と恍惚を、再び期待しております」と続編が待ちきれない様子で熱い思いを語った。

 「孤狼の血」は広島・呉市を舞台に、暴力団組織とギリギリの距離を保ちながら自身の正義を貫くベテラン刑事・大上章吾(役所)と新人刑事・日岡秀一(松坂)の姿を描いた作品。テレビでは見ることのできない暴力、犯罪、エロスなどを描き、高い評価を得ている。

 「仁義なき戦い」シリーズや「県警対組織暴力」など、東映の原点とも言える実録路線の復活を印象づける続編。同社の多田憲之代表取締役社長は「『孤狼の血』は東映らしい作品となりました。このジャンルの映画を続けていかなくてはならないと思い、続編の決定を致します」と高らかに宣言した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス