津川雅彦と兄・長門裕之さん 兄弟共に認知症を患った妻を介護していた

妻・朝丘雪路さんが亡くなり会見する津川雅彦=東京・六本木のテレビ朝日(撮影・村中拓久)
長門裕之さん(右07年撮影)と津川雅彦兄弟
朝丘雪路
3枚

 俳優、歌手、舞踏家とマルチに活躍した朝丘雪路(あさおか・ゆきじ、本名加藤雪江=かとう・ゆきえ)さんが4月27日に死去していたことが19日、明らかになった。

 朝丘さんはアルツハイマー型認知症のため療養しており、別居していた夫で俳優の津川雅彦(78)と3年半ほど前から再び一緒に暮らして、津川、家事手伝いの女性の介護を受けていた。

 津川は20日に会見し、朝丘さんが亡くなった原因を「アルツハイマーです。もう、4、5年になるかな。だんだん深くなっていくような…。診断書に書かれたのはアルツハイマー型認知症です」と明らかにした。

 津川の兄で俳優の故長門裕之さんも、認知症を患った妻で女優の故南田洋子さんを介護していた。

 長門さんは2008年に南田さんが05年頃から認知症であることを公表。テレビのドキュメンタリー番組で介護の様子を公開した。南田さんは09年10月21日に死去。長門さんもその1年半後の11年5月21日、に亡くなった。

 津川は長門さんと異なり朝丘さんの認知症を公にすることはなかったが、くしくも70歳を過ぎてから認知症を患った妻を介護するという同じ運命を兄弟で歩んだことになる。

 津川は長門さんの告別式で「兄貴は南田洋子を愛して死にました」と語っていた。20日の記者会見では、朝丘さんに対して「全てに感謝している。感謝してもし尽くせない」と述べた。

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