阪神・藤川監督 9度目の雨中止「選手たちの復帰を待っているのかも」9月過密日程で近本&石井ら復帰期待
「阪神(降雨中止)ヤクルト」(25日、甲子園球場)
阪神は25日、2日連続でヤクルト戦が雨天中止となった。今季早くも9度目で、6月に限っても6度目。9月の長期連戦が予想されるが、藤川球児監督(45)は「いい秋にできる。プラスに捉えやすいですね」と過密日程を歓迎する。左アキレス腱断裂の石井、左手首骨折の近本らの復帰を待ちながら「雨を利用して先々まで見据えた戦い方ができる」と説明。ベストメンバーで秋の優勝戦線に向かう青写真を描いた。
屋根に打ち付ける雨音でリズムを奏でながら、藤川監督は鼻歌交じりに室内練習場を後にした。2日連続の雨天中止で今季早くも9度目。6月に入って6度目と梅雨の影響をモロに受けている。「一番、残念なのは今日を目がけて来られているファンの方がね」と心情を察した上で、指揮官としては前向きに捉えた。
「チームに勢いをもたらしてくれるような布陣で毎試合臨みたい。そういう意味で雨が降るというのも、プラスに捉えやすいかなと思いますね」
巨人、ヤクルトとの混戦が続く中で、3チームが0・5差内でしのぎを削る。首位に立つ阪神は2月のキャンプで、石井が左アキレス腱を断裂し長期離脱。シーズンに入っても4月26日の広島戦(甲子園)で、近本が左手首付近に死球を受け骨折の重傷を負った。他にも新外国人のルーカスが腰部の疲労骨折、畠が右手中指の負傷、湯浅は右足首の捻挫で離脱中だ。
主力選手の相次ぐ故障で、なかなか戦力も整わない。そんな状況下でも粘り強い戦いで首位に位置づける。交流戦を除き、現状で6試合が代替試合として9月の中旬以降に組み込まれる。長期連戦、過密日程が予想されるが「故障で離れている選手にとっては出場できる機会が増える。先々まで見据えた戦い方ができます」とメリットを語った。選手の心理面にも好影響が生まれると説く。
「今、慌てることなくリハビリに集中できる。選手たちは自分たちの復帰時期がキッチリと見えていますからね。その辺りを見据えながらリハビリ、トレーニングに励めるのはプラスでしょう」
特にアキレス腱断裂の石井については、今季中の復帰が絶望視されていたが、藤川監督は「天が味方をするのか、どうか。この時期の雨が選手たちの復帰を、待っているのかもしれない」と前向きな見通しを明かした。昨季から登板50試合連続無失点中の絶対的リリーバー。「秋になれば分かる。それまで必死にみんなでやっていく。石井は今年、ノンキャリアですから戻ってくれば新戦力です」と復帰を待ち望む。
その上で指揮官は「下村もそう」と続けた。入団後のトミー・ジョン手術を経て、デビュー戦登板が近い右腕もプラス要素。終盤に活躍の場が増えていきそうだ。「期待値と言えば決して今じゃない。天気とかいろんなことが重なってくれば、不思議なことが起こるのが野球ですから」。視点を変えれば雨音も心地いい。9月はベストメンバーで歓喜の瞬間を。恵みの雨を実りの秋に変える。
