池坊議長、女人禁制論に言及「伝統は古いから伝統なのではない」 協会に意見も示唆

 日本相撲協会評議員会議長の池坊保子氏が11日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」で、女人禁制の相撲の伝統について言及。「伝統というのは古いから伝統なのではありません」「大切なのは受け入れ、いらないものは捨て去る」と語り、今後、変革の余地はあるとの持論を述べた。

 番組では、池坊議長に、舞鶴巡業で起こった女性が土俵に上がり救命活動を行ったことに対して電話でインタビュー。「人命が最優先」と今回、女性が土俵に上がったことは問題なしとの認識を示し、「大切なのは、危機管理に際してどういう風に対応していくかを、また皆が心を合わせて勉強していく必要があると思います」と今回の件を生かした危機管理体制の確立を訴えた。

 行司が女性が土俵から降りるようアナウンスしたことについては「私がお答えすることではない」と明言を避け、八角理事長の謝罪コメントについても「協会の対応はそれ以下でも、それ以上でもない」とした。

 ただ、この件から相撲の女人禁制論についてさまざまな意見が挙がっていることに、池坊議長は「部外者の方の意見を参考にしながら、協会が当事者なんですから考えていくと思います」としながらも「伝統というのは古いから伝統なのではない。大切な物はうけいれ、いらない物は捨て去る。取捨選択しながら、柔軟性持って変化を遂げてきたから、今日まで生き続けてきた」「変化していいところと、変化しなくていいところがあると思いますから今後、考えていったらいい」と、必要であれば変化することも必要との持論も語った。

 池坊氏の夫が家元を務める華道の池坊でも、500年以上の歴史の中で次期家元に初めて女性が就任する。それだけにルール変更については柔軟に対応する姿勢を見せていた。

 今後、相撲協会に女人禁制を解くよう訴えるかどうかについては「規約にはいっていない。でも意見として言うことは出来るからね」と、提言する可能性も示唆していた。

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