浅見光彦シリーズの内田康夫さん死去 敗血症、83歳 中村俊介も悲痛

 テレビドラマ化もされた浅見光彦シリーズで知られる作家の内田康夫(うちだ・やすお)さんが13日午前8時25分、敗血症のため東京都内で死去した。83歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻で作家の早坂真紀(はやさか・まき、本名内田由美)さん。

 82年刊行の「後鳥羽伝説殺人事件」から始まった浅見光彦シリーズで人気に火が付き、旅情ミステリーの書き手として活躍した。浅見シリーズは、ドラマで榎木孝明や中村俊介が演じ、映画化もされた。15年に脳梗塞で倒れ、17年に「書き続けることが難しくなった」として休筆宣言。浅見シリーズ114作目の「孤道」を未完のまま出版し、完結編を公募した。

 お別れの会は行わず、23日から4月23日まで、長野県軽井沢町の「浅見光彦記念館」に献花台を設ける。

  ◇  ◇

 俳優・中村俊介(フジテレビで浅見光彦役)「あまりにも突然で大変驚いています。浅見光彦と同じ33歳になった僕の誕生日をみんなで祝ってくださったり、撮影現場まで応援に来て出演もしてくださったり、本当にたくさん思い出があります。最近はあまりお会いする機会がなかったことが残念で心残りです。浅見光彦として過ごした16年間は僕にとって一生の宝物です。今まで本当にありがとうございました」

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