野島伸司氏の秘蔵っ子・奈緒 NHK朝ドラ抜てき、ヒロイン親友役

 師匠の作品が並ぶ棚の前で笑顔の奈緒=東京・赤坂
 レッスンを見守る野島伸司氏(左)と隣に座る奈緒
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 4月2日にスタートする女優・永野芽郁(18)主演のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(総合、月~土、前8・00)の主要キャストに無名の新人が抜てきされ、注目を集めている。ブレークの登竜門となっている、ヒロインの親友役に選ばれた女優の奈緒(23)だ。実は「101回目のプロポーズ」「高校教師」などで知られる脚本家・野島伸司氏(55)が総合監修を務める俳優養成スクールの一期生。“野島塾”出身の新星に迫った。

  ◇  ◇

 “野島伸司の秘蔵っ子”が、朝ドラの主要キャストに選ばれた。「まれ」「わろてんか」に続き3度目に受けた朝ドラのオーディション。ヒロイン役に落選した後、親友役のオーディションに呼ばれた。

 渡された役名は木田原菜生(なお)。運命的に自身と同じ名前だった。「最初は漢字も一緒だったらしいんですけど『さすがに…』ってことで変わったと聞きました。読み合わせのときに(脚本の)北川(悦吏子)さんに『すごいよね~』って言われました」と屈託なく笑う。

 福岡県出身。高校1年生のころ、地元でスカウトされ、モデルとして活動を始めた。20歳になって上京。羽田空港から乗ったバスで野島氏とドラマ「未成年」の主演・いしだ壱成(43)が対談する“野島塾開校”のネット記事を発見した。

 「野島さんがほしいと思っている役者像が『何者かになりたい、何者でもない人を探して、何者かに』と語られていて、自分もそうなりたいとすごく共感しました」

 2016年4月に誕生した野島氏総合監修の「ポーラスター東京アカデミー」。一期生のオーディションを受けると、野島氏を含む審査員全員一致で特待生としての所属が決まった。「たくさんのスターを見てきた方だから、石ころのまま行こうと思って、すっと終わりました。レジェンドに見てもらえただけで満足してました」と振り返る。オーディションの最後、野島氏にじっと目を見つめられたのが印象に残った。

 最初のレッスンは“全力じゃんけん”。「負けると悔しい。『これが感情です』と。まずは本気を知ることから」。「(野島氏は)ふらっとやってきて、とてつもない緊張感をそっと置いて帰っていく」と苦笑いする。

 1回2時間のレッスンを積み「野島先生が自分を知ってくれていることが、みんなの自信になる。見えない力ですね」。朝ドラへの出演を報告すると野島氏は「お花が咲いたような表情になってくれた」という。4月の放送開始とともに“何者か”への一歩を強く踏み出していく。

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