元宝塚月組トップスターの女優・瀬奈じゅん（４３）が特別養子縁組で子供を授かり、母親となったことを２６日、所属事務所の公式サイトで発表した。夫で俳優の千田真司（３３）も同日、自身の公式ブログで発表した。二人は２０１２年末に結婚している。子供は今年の初夏に１歳になるという。

　瀬奈は「特別養子縁組」で子供を授かったが、養子縁組には他に「普通養子縁組」もある。

　厚生労働省のＨＰによると、両者の違いについて、普通－の場合は「戸籍上においても養親とともに実親が並記され、実親と法律上の関係が残る縁組形式」と説明。一方の特別－は「子の福祉を積極的に確保する観点から、戸籍の記載が実親子とほぼ同様の縁組形式を取るもの」としている。

　すなわち、普通－の場合は、養親と養子の同意があれば成立し、子供の本当の親との親族関係は継続。戸籍には「養子」と表示されるが、特別－の場合は実の親との親族関係は終了され、養親が実の親子と同様の扱いとなるため、戸籍も「長男（長女）」等と記載される。

　他にも特別－場合は、家裁の決定が必要であったり、実親の同意が必要であること、縁組成立まで６月以上の監護期間が必要であること、養親となる人は原則２５歳以上であることなど、普通－よりも厳しい条件が課される。

　特別－で養子となる子供は、保護者がいない子や、実親の病気、育児放棄や虐待などで養育が困難だったことなど、過酷な環境にあった子が多い。厚生労働省ＨＰにのデータによると、特別－の成立件数は２０１５年は５４２件。２０１３年からじょじょに増加傾向にある。