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宝塚歌劇団104年の歴史で女性が初のショー演出 次々に驚きのシーン

サングラスを着用し、羽根を背負って大階段を下りる月組トップスター珠城りょう=兵庫・宝塚大劇場
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 宝塚歌劇団月組公演「カンパニー-努力、情熱、そして仲間たち-/BADDY-悪党は月からやって来る-」が9日、兵庫・宝塚大劇場で開幕。「BADDY」の作・演出は上田久美子氏で、タカラヅカ104年の歴史で初めて女性が演出を手掛けたショー作品となった。

 上田氏は2015年、雪組公演「星逢一夜」で大劇場演出デビューを果たし、花組「金色の砂漠」(16年)、宙組「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」(17年)を芝居の作・演出を手掛けてきた。緻密なセリフ構成が特徴で、重厚で滅びの美学を感じさせるものが多い。だがもともとはレビューに憧れて、タカラヅカに入団しているだけに、今回、満を持しての史上初の女性演出家デビューとなった。

 初のショーは、上田氏らしく芝居仕立て。月に住むバッディたちが、平和な地球に住むグッディたちと繰り広げる破天荒でユーモラスなショーで、喫煙やLGBTなどの現代的な問題も扱われている。トップスターの珠城りょうも「想像していたものとは全然違いました」と驚きを隠せない内容。「悪役ですがコミカルな部分も。自由さを出せたら」と体当たりで、大粒の汗を流した。フィナーレのデュエットダンスでは捜査官グッディ役のトップ娘役・愛希れいかと拳銃を持ったまま踊り、片手でのリフトをこなした。さらに羽根を背負って大階段を降りてくる場面では、なんとサングラスをしたままという驚きな演出も。「上田先生は『私がコケたら、もうショーの女性演出家が出ない』とおっしゃって…」と、稽古場の様子も明かした。

 また芝居の「カンパニー」は製薬会社の青年サラリーマン青柳誠二が、バレエ団への出向を命じられ、ダンサーたちと公演成功を目指す物語。だがバレエだけでは生活できないダンサーの現実やチケットノルマ、ツイッターに悪口を書かれるアイドルの悩み、お金で役を買ったように思われてしまうがそれを跳ね返す強さを持つダンサー、さらにはデキ婚なども描かれ、これまでのタカラヅカではなかったようなセリフがポンポンと飛び出す。トップスターの珠城りょうは「タカラヅカは多くの方に見に来ていただいていますが、どの劇団も大変なことはあると思います」と重ね合わせる。そのうえで「青柳は温かな人柄で、自分の思いをストレートに伝えることにより、相手も背中を押され救われる」と魅力をアピール。珠城の人柄と青柳が重なり、ハートフルな成長物語になっている。

 芝居、ショーともに意欲作。珠城は「面白いね!と言われるのがいま月組。私と愛希のコンビだから冒険させたい!と思っていただけたのならうれしい。想像力をかき立てる役者でありたいと思っていますから」と挑戦を誓っていた。

 宝塚大劇場は3月12日まで。東京宝塚劇場は3月30日~5月6日。

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