【小室会見6】生活水準低下も「計り知れない」 35年間に感謝

 週刊誌の「週刊文春」に不倫疑惑が報じられた音楽プロデューサーの小室哲哉(59)が19日、都内で会見を開き、引退すると発表した。音楽の仕事をしなくなることで「生活水準が下がったりとかあるのかどうかは計り知れません」と率直な思いを語りつつ、

TM NETWORKとして活動を始めてからの約35年間について、「心から感謝しています」と頭を下げた。

 【以下、会見コメントの要旨】

 現在引き受けさせていただいている仕事はたくさんあります。皆さん、そういう方とは直接お話をしていません。まだ解散していないグループのプロジェクトもあります。そういう方たちのお話し合い、どういった思いを抱いていただいているかを聞かないといけないんですが、それは望まれるのであれば期待に応えるべく最低限のことは全うしていきたいと思っていますが、自発的な音楽活動は…(涙ぐむ)。本日を持って終了と思っています。

 もとは芸能人になりたかったわけじゃなくて、音楽をやりたくて始めた。ヒット曲をつくる人間なんだと思ってやっていたわけではなく、ある程度すきな音楽をやれたらいいなと思って始めたのですが。90年代の自分でもまったく今でも想像がつかない枚数であったり、売り上げであったりとか、そういうことによっての過信だったり、そういうものからくる慢心というんですかね。枯渇していっている能力、自分でも飽きてきている、皆さんも飽きてきているというそういった認識の甘さ。それからだいたい約20年たっているので、お騒がせした今回の意味を含めて、そこそこまあまあな時期が過ぎたのかなと思いますね。

 (TM NETWORKの)メンバーや近い人間と話すのが最初であるべきかもしれないのですが、メディアの皆さまが応援してくれる方、支援されている方、一般の方、興味を持たれている方、持たれていない方も含めて皆さんが報告をしていただくことになるので、まずは皆さまのこういったカメラ、映像などを通してお伝えするのが先決かなと思いまして、本日急きょこうやって集まっていただいた次第です。

 この言葉だけではまだまだ足りないのですが、今、音楽をやらせていただいている皆さんとはこれから話さないといけない。メンバーもそうです。特に妻のKEIKO。当然、昨日まで話を、経緯を、していますが、これから熟慮して、どうやっていこうかということは少しだけ時間をいただこうかと、甘いですが、考えです。

 僕は基本的にテレビを中心とする芸能の方との仕事とは多少違うので、本日、退きますと言っても、夕方から姿を消すということがなかなか見えにくい職業でもあるので、こうやって皆さまにお話しさせていただいていますが、今回、(メディアの)皆さまも含めて、皆さまの向こう側にいらっしゃる応援してくれたり、いいなと思ったり、興味を持たない方も含めて、ご迷惑をかけた償いとして音楽生活の引退発表とさせていただきます。

 僕にとって、今までの皆さん(不倫や不祥事などの対応をした著名人)の報道の対応とは少し様子が違うかもしれません。(週刊文春の)取材を受けてまだ5日しかたっていないわけで。今後の生き方であったり、身の振り方は少し、時間をいただいて考えたいと思います。KEIKOのことも含めて一緒に考えていきたいと思っています。

 勝手な苦渋の決断であります。本当に。今回のお騒がせした中での僕の場合の償いとしては精一杯です。生活水準が下がったりとかあるのかどうかは計り知れません。まだまったく分からないんですが、こうやった場所で、こうやって皆さんに注目していただけるようなことは、もしかしたら今日で最後なのかなと思っています。

 実直に受け入れようと思っています。TM NETWORKから始まって35年になります。メディアの皆さまがいなかったら僕の音楽が広まるわけもなく、本当にお世話になったと思います。35年近く、本当にありがとうございました。心から感謝しています。まだ、本当に1週間足らずなので、戸惑いも正直ありますが、まずは皆さんの報道というものを通して、皆さんの向こうにいる方たちに知っていただくのが先決かなと思って、ここに今、座ってしゃべっております。少し長くなりました。心から感謝をします。ありがとうございました。

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