柳家花緑、発達障害公表で「今の方が圧倒的に自分らしい」

 落語家の柳家花緑が21日、フジテレビ系「とくダネ!」に生出演し、自身の発達障害について公表したことに「今の方が圧倒的に自分らしくいられる」と笑顔を見せた。

 番組では大人の発達障害について特集。その中で自らが「学習障害」「多弁」といった発達障害であることを公表している花緑も生出演した。

 花緑は字の読み書きが苦手だったことから、今でも台本などには全部ルビを振り、サイン会でも先にファンに名前を書いてもらってから為書きをするという。「耳は良かった」ことから、落語のネタも自らの口でしゃべったものを録音し、それを何度も聞いてたたき込んでいるという。

 花緑は22歳で戦後史上最年少で真打ちに昇進。祖父に昭和の大落語家・柳家小さんを持つことから常に「小さんの孫」として見られてきた。「偉い祖父がいたことで20代からプレッシャー(があって)、祖父がいなければ自分の価値はないと思っていた」といい、「花緑として見てもらいたい」という気持ちが強かったという。

 そんな中、40歳を過ぎて発達障害という診断を受け「救われた。病気のレッテルを貼られたおかげで全部自分で背負い込まなくていいと。吉報だった」と述懐。「(小さんの孫としてではなく)自分を知って欲しい気持ちが強かった。きっかけがあれば自分の事を言いたかった」と障害を告白することに迷いはなかったという。

 小学校1年から美術、音楽は5だったにも関わらず、それ以外の教科は1や2ばかり。「(他の教科も)やれば出来ると思っていた。だからさぼっているんじゃないかと、自分が悪いと思って生きてきた。それが(発達障害だと)明らかになって自分にとってはよかった。学習障害に寄りかかっていいんだと、生きるのが楽になった」と振り返る。

 ただ発達障害は重度、軽度、他にも症状があるなど幅があることから「ご苦労されている方もたくさんいると思う」と、発達障害を持つ人がすべて自分と一緒ではないことも訴えていた。

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