富岡八幡宮・宮司斬殺事件 弟・茂永容疑者、宮司職巡り姉に恨み?

 7日午後8時半ごろ、東京都江東区の富岡八幡宮付近で「刃物を持った人がいる」と110番があった。警視庁によると、男女4人が次々と刃物で切られるなどし、女性宮司ら3人が死亡し、宮司専属の男性運転手(33)が重傷を負った。警視庁は、宮司の弟が宮司に刃物で襲いかかって殺害し、弟の妻も運転手を切り付け、さらに境内で弟が妻を殺害後に自殺したとみて、殺人容疑で調べている。

 死亡したのは、宮司の富岡長子さん(58)、弟の住所、職業不詳茂永容疑者(56)、その妻の職業不詳真里子容疑者(49)。長子さんは02年1月、宮司の地位を巡る親族間のトラブルを深川署に相談。茂永容疑者は06年1月、長子さんに「地獄へ送る」などのはがきを送ったとして、深川署に脅迫容疑で逮捕されていた。警視庁は茂永容疑者が恨みを募らせていたとみている。

 茂永容疑者は真里子容疑者と共に境内付近の住宅の陰に隠れ、長子さんが車から降りた直後に襲撃。真里子容疑者は日本刀を持ち、車を降りた運転手を追い掛け、約100メートル先のスーパーマーケット前で切り付けたとみられる。車付近と境内の計2カ所には、日本刀2本とサバイバルナイフ2本が落ちていた。

 茂永容疑者は95年3月に父親の後を継いで富岡八幡宮の宮司に就いたが、金銭問題などが理由となって01年5月に退任。宮司に復帰した父親は亡くなる前、自身の後任を長子さんにするよう遺書に記していた。長子さんは10年に宮司代務者となった上で、神社本庁に宮司と認めるよう具申したが認められず、今年9月に神社本庁から離脱し、宮司に就いていた。

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