坂本龍一 人生で最大の恩人は大島渚監督…「戦メリ」で出会いベルトルッチ監督に

 音楽家の坂本龍一(65)が23日、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」(後4・47)に出演し、「人生で一人、恩人をあげるとしたら」との問いに故大島渚監督をあげた。坂本は同監督の「戦場のメリークリスマス」(1983年公開)に出演し、曲も作った。坂本にとって初めての映画音楽で転機となった。

 問われた坂本は「かなり難しい。先輩、先生に恵まれて育ってきた。でも、一番の恩人と言えるのは大島渚さんかな」と悩んだ末に答えた。その理由について坂本は「もちろん映画が面白い。問題作ばかりで。日本の中でも異色な映画を作ってこられた。パワーがある。思想家で。考える人。思想書を書くように映画を作る人だと僕は思ってる。世界中を見渡してもそういう監督は多くない」とたたえた。

 同映画に出演した当時、坂本は31歳、ビートたけし36歳だった。

 坂本は10代のころから大島監督の作品を見ていたそうで、「まさか、その監督と仕事ができるとは夢にも思っていなかった」と振り返った。大島監督から「出演してほしい」と依頼があった。坂本は「やらせてくださいと言う前に『音楽をやらせてください』と自分で言っちゃった」と笑って記憶をたどった。

 坂本は「戦メリがあったからベルナルド・ベルトルッチ監督とも会うことが出来た」と述べた。映画「ラスト・エンペラー」で坂本は米アカデミー賞作曲賞を受賞した。最近では映画「レヴェナント 蘇りし者」の音楽を担当。同作のイニャリトウ監督は10代のころに戦メリを見て衝撃を受け「サカモトと仕事がしたい」との意向を伝えてきたという。坂本は「35年前の戦メリが今も生きている。これからも影響が続くのかもしれない」と語った。

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