浜村淳「まだまだ舌戦繰り広げたかった」 「お手本」の中村鋭一さんを悼む

 6日に肺炎のため87歳で死去した中村鋭一さんと同じ事務所に所属し、40年以上にわたって親交のあったラジオパーソナリティーの浜村淳(82)が7日、デイリースポーツの取材に応じ「ショックです」と胸の内を明かした。

 事務所を通じて、中村さんの体調が芳しくないと聞いていたという浜村は、同志社大学の先輩について「尊敬している」とする一方で、「まだまだライバルとして舌戦を繰り広げたかった」と悼んだ。

 「良い意味でライバルではありましたけど、仲の良い関係でした」。お互いラジオで裏番組を担当。1971年に中村さんはABC(朝日放送)で「おはようパーソナリティ中村鋭一です」を開始し、人気者に。深夜の若者文化だったラジオの概念を一変させたといい、浜村は当時の衝撃を「ラジオを朝早くに大人が楽しんで聞くというメディアにしたのは、ひとえに中村さんのお手柄」と振り返った。

 中村さんの番組がブームになるとラジオ各局は朝の放送を始め、74年にMBS(毎日放送)で「ありがとう浜村淳です」がスタートした。浜村は番組を始める際に「後輩に何か教えてください」と中村さんに頼み込んだという。中村さんからは「独りよがりのしゃべりはいけない。みんなが分かってくれる放送を」と助言されたといい、「明朗快活としたキャラクターとテクニック。中村さんからはこれを学び取った。お手本です」と偲んだ。

 近年も年に1回は顔を合わせていたという。昨年8月に会ったのが最後と明かし、「お見舞いには行けないうちの、大丈夫と思っていたところの訃報。残念な気持ちでおります」と無念の思いを吐露。旅立った中村さんに「もう1回戻ってきてください。まだまだライバルとして、火花の散る舌戦を繰り広げたかった」と言葉を送った。

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