藤井四段「時間的な制約はあるが集中すれば強くなれる」

 公式戦29連勝の最多記録を持つ中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(15)が2日、大阪市の関西将棋会館で順位戦C級2組の対局に臨み、脇謙二八段(57)を70手で破った。

 先月25日に高校進学の意向を明かしてから初めての対局だったが「特に変わったところはない」と、冷静な差し回しで快勝した。進学を決めた理由については「これからの3年間で将棋が強くなることはもちろん、色々なことを吸収したいと思った」と説明。家族と相談した上で決断したと明かし、「時間的な制約はあるが、集中すれば強くなれると思う」と語った。

 藤井四段は順位戦C級2組で6連勝となり、現在トップを走る。残り4局についても「全力を尽くしたい」と意欲。年間成績でも対局数、勝率など4冠を維持しており、この日の勝利で通算成績は49勝6敗となった。50勝の節目に“王手”をかけたが、「まずは実力をつけるところから」と淡々と話した。次回は21日に平藤眞吾七段(54)と対局する。

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