葉加瀬太郎の後輩・竜馬、語る【前】メジャー第2作は「ライブを感じる生々しいCD」

 「情熱大陸」のテーマ曲で知られるバイオリニスト・葉加瀬太郎の後輩で、竜馬(バイオリン)、雅勝(三味線)、翠(篠笛)、仁(鼓)の4人からなる和洋混成のインストゥルメンタルバンド「竜馬四重奏」が今月25日、メジャーでのセカンドアルバム「SAMURIZE」をリリースし、翌26日からは初の全国ツアーを開催する。

 ただでさえ多忙な中、バイオリンの竜馬は11月12日、「おかやまマラソン2017」でフルマラソンに初めて挑む。無謀ともいえる挑戦に臨む竜馬が語った新作とツアー、先輩・葉加瀬、初マラソン、そして2020年の東京五輪への思いを、3回に分けてお届けする。今回は前編。

  ◇  ◇

 -新作のタイトルが意味するものは。

 「サムライとサンライズをかけて、日出(い)づる国のサムライたちが作る音楽という意味を込めてSAMURIZEとしました。後々はサムライズミュージックのようなジャンルを僕たちが引っ張って作っていって、世界に誇る日本の音楽を作っていきたいという野望も込められた造語です。

 僕たちは日本の伝統、魂、文化を世界に発信していくというコンセプトで活動を始めました。今の日本の格好良さを、エンターテインメントを通して世界に。(和)楽器をちゃんとフィーチャーしていくこと、紋付き袴(はかま)をベースにした衣装を身に着けることも含めて、常にそこは意識してきました」

 -実際にスペイン、タイなど海外でも演奏しています。

 「初めて和楽器を見る方が多いと思うんですが、皆さん興味津々で見てくださいます。マレーシアにうかがった時は、イスラム圏の国だったのでベールの女性がすごく多かったんですけど、ライブが始まったら手を振り上げて踊って、笑顔で楽しそうに聴いてくださっている姿を見て、音楽は万国共通で、僕たちは歌詞のないインストゥルメンタルなのも強みなので、世界のどこに行ってもやっていけるバンドだと改めて感じました」

 -新作はダンサブルな印象です。

 「僕は海外で必ず音楽番組を見たり聴いたりするんです。世界ではやっている音楽を情報として頭の中に入れていって、竜馬四重奏の形で表現してみたらどうなんだろうと思って作った、例えばEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)系の音楽だったり、みんなが知ってる踊れるようなサウンドのものだったり。

 和楽器、バイオリンだから静かに聴かなきゃいけないのではなくて、手ぬぐいを振ってやるような曲であったり、みんなで最後、歌えるようなシーンを作ったりとか、ライブ、パフォーマンスを意識した楽曲作りというのは常に考えています。コンサート的、古典の芸能的なイメージだけではなくて、ライブで皆さんと一緒に楽しむという意識は常に持っています」

 -今回、作りたかったものは。

 「アルバムのための書き下ろし楽曲がたくさんあって。色んな方々と関わったり触れ合っていく中で、こういうふうにしたいああいうふうにしたいという気持ちがより強くなったんです。全曲をそのままライブでやってもおかしくない、まるでライブを感じるような構成、最初から最後まで楽しんでいただける構成を意識して作りました。ライブ音源ではないけどライブを感じる、生々しいCDになったと思います」

 -初の全国ツアーも始まります。

 「普通、初の全国ツアーっていうとライブハウスでやることが多いかもしれないけど、全てホール公演です。僕らの楽曲は壮大なスケール感をもって演奏する楽曲が多いので、大きい会場でしっかりと音を鳴らして隅々まで届くようなスケールでお届けしたいという気持ちがあって今回、ホール公演に挑戦させていただく形になりました。当然、お客さまに大満足していただけるパフォーマンスをする自信を持って、ステージに上がります」

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