米トイザラスが破産 ネット通販におもちゃにされた…負債約5600億円

 米玩具販売大手トイザラスは18日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を裁判所に申請したと発表し、事実上経営破綻した。同社が抱える長期の債務は約50億ドル(約5600億円)。米インターネット通販大手アマゾン・コムに押されて顧客離れが続き、業績不振で資金繰りが悪化していた。法的整理の対象は米国とカナダの事業で、日本を含むアジア事業は対象ではない。

 トイザラスは世界に約1700店を抱える。このうち日本では「日本トイザらス」が約160店を運営している。日本トイザらスは19日、「自主的で前向きな申請だと連絡を受けている。日本での営業への影響はない」とのコメントを出した。

 トイザラスは1948年に前身の家具店が創業。玩具販売に特化して規模を拡大し、日本でも91年に1号店を開業した。価格競争の激化などで経営が悪化し、米投資ファンド連合が2005年に買収。立て直しを目指したが、17年1月期まで4年連続で純損益が赤字だった。

 米メディアはこれまで、来年に返済期限を迎える4億ドル(約450億円)の債務返済を巡り、トイザラスが法律事務所と契約し、破産法手続きも選択肢の一つとして検討していると報じていた。

 玩具販売を巡っては、ネットの普及で、ゲームなどをスマートフォンやゲーム機に直接ダウンロードして楽しむという遊び方も広がり、従来型の店舗経営は難しさを増している。

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