ざこば「頭ポーン!いきまして」笑いと涙の仕事復帰

 活動を再開し、舞台で涙を流した桂ざこば=神戸・新神戸オリエンタル劇場
 29日、新神戸オリエンタル劇場で活動を再開した桂ざこば
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 塞栓(そくせん)性脳梗塞などを患い、5月末から入院中の落語家・桂ざこば(69)が29日、神戸市内で落語会「ざこば南光二人会」に出演し、2カ月ぶりに活動を再開した。病院の外出許可を得てあがった舞台で、万雷の拍手で迎えられると感極まって涙。「頭ポーン!いきまして」とにぎやかに漫談を展開し、「今後も米朝をよろしく」とオトボケ発言も。31日に退院し、高座復帰を目指す。

 「あのね、泣かんとこ思て来ましたんやで!」。復帰舞台で温かい拍手を浴びると、泣き虫のざこばは早くも涙声に。「『絶対、泣かへんぞ!ワハハッ』て言うてたのに(涙が)ビャーと出てくるんです」と感極まり、手拭いで目を覆った。

 「皆さん、私を忘れてまへんやろねえ!2カ月ちょっと前に、頭ポーン!」と声を張りあげ、5月27日に出演舞台の稽古に向かった楽屋から救急搬送された経緯をざこば節で振り返った。「ふらふら~として、スタッフの方が“よう急車”呼ぼうと。あれっ!?わし今、なんかおかしいこと言うたな」と、失語ネタで笑わせた。

 漫談の途中で、入院先の病院に妻が言語聴覚士として勤務する弟子の桂ひろば(39)を助っ人で呼び寄せ、最初は失語症の恐れもあったが、数日後には会話も歩行もこなせるまでに回復した様子を、身振り手振りをまじえて回顧。

 「皆さん、ありがとうございました。がんばってアレしますわ」と高座復帰に意欲。「また“米朝”をよろしく。ほな帰ろ」と引き揚げた。

 「“米朝一門”をよろしく」と言おうとしたとみられるが、その後に登場した桂南光(65)は「言葉が出て来えへんのは元々ですけど、『米朝をよろしく』と言うてしまいましたな。腹で思てるからや。襲名する気やな」とイジリまくった。

 31日に退院し、高座復帰に向けた稽古を開始する。レギュラー番組にも順次復帰する。

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