鈴木紗理奈 パスポート「盗まれて良かった」 受賞スピーチで機転、爆笑誘う

 スペインで15日に行われた「マドリード国際映画祭」で、「キセキの葉書」(ジャッキー・ウー監督)で最優秀外国映画主演女優賞を受賞した鈴木紗理奈(40)が19日、都内で報告会見を開いた。受賞決定直前にパスポートを盗まれてしまう災難にも見舞われたが、それがきっかけで受賞のスピーチがおおいに盛り上がったと報告。「盗まれて良かった」と漏らし、会見場が爆笑に包まれた。

 紗理奈によると、パスポートを盗まれたのは「フェスティバルの前日」だといい、サイフ、携帯、化粧ポーチなども被害にあった。「もし、受賞した時のために、スピーチを考えていた」というが、このアクシデントと、受賞の驚きが重なり、全て頭から飛んでしまったという。

 結局、英語で「今の気持ちを素直に言うだけやと思って。『かばんを盗まれた。サイフもない。何にもないけど、トロフィーゲットした!』」という内容のアドリブをきかせたところ、会場は湧いたとのこと。「盗まれて良かった」と振り返り、報道陣の笑いを誘った。

 またレギュラー出演しているフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」のメンバーからも、現地にいる時から祝福のメールやラインを多数を受けたという。ナインティナインの岡村隆史からも「うらやましい」と初めて言われたと照れていた。18日に「めちゃイケ」の収録にも臨んだといい、「マドリードの審査員が見たら泣くぞ」や、「あげんかったら良かった」という女優いじりで盛り上がったと報告した。

 同作は阪神淡路大震災から半年の兵庫県西宮市を舞台に、難病の娘と、認知症とうつ病を併発する母に挟まれながらも、度重なる試練を乗り越え、ひたむきに生きる主人公を描いた実話に基づくドラマ。紗理奈は母親役を演じた。

 紗理奈はマドリード滞在中、宿泊先のホテルのレストランで、パスポートの入ったバッグをイスにかけていたところ、盗まれた。帰国予定は遅れたが、臨時パスポートの再発行を受け、18日、ツイッターで無事に帰国している。

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