宝塚歌劇団月組初日 トップ娘役が“男役”挑戦

 宝塚歌劇団月組公演「All for One~ダルタニアンと太陽王~」が14日、兵庫・宝塚大劇場で初日の幕を開けた。おなじみのダルタニアンと三銃士、太陽王ルイ14世に恋愛が加わった、タカラヅカらしい作品に仕上がった。

 トップスターの珠城(たまき)りょうは、本作が大劇場作品としては就任2作目。「ダルタニアンは純粋でまっすぐ。うそのないおおらかな人。周囲が色濃いキャラクターなので、シンプルに演じれば演じるほど、対比が際立って面白い」とヒーロー役に正面からぶつかった。

 トップ娘役の愛希(まなき)れいかは“男役”のルイ14世に挑戦。愛希は音楽学校時代に娘役から男役に転向、初舞台を踏んだが、初舞台から3年目に再び娘役に転向という異色の経歴を持つ。

 「これまでブルボン家やハプスブルク家を描いた幾つかの作品に出演させていただきましたが、とうとう“王”までたどり着きました!」とちゃめっ気たっぷり。久々の“男役”となった。

 演出家の小池修一郎氏も「珠城は芝居もうまいし、歌にも伸びが出てきた。(体格も)男役として恵まれ、ダンスもいい。それだけに優等生に見られがちだったが、いい意味でのタガが外れてきた」と評価していた。

 宝塚大劇場公演は8月14日まで。東京宝塚劇場公演は9月1日~10月8日。

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