フジ宮内新社長、復活秘策は組織スリム化 河田町時代の「大部屋主義」取り戻す

 フジテレビの新社長に就任する宮内正喜氏(73)が16日、同局内での就任記者会見に出席した。就任にあたって、「私に課せられております使命は、低迷しているフジテレビの業績を上げる。この1点に尽きると考えております」と所信表明した。また、以前、本社を置いていた新宿区河田町時代にとられていた「大部屋主義」を復活させたいと語った。

 フジテレビは、亀山千広社長が13年6月に就任し、視聴率などの業績回復を目指したが、思い通りにはならず、今回の社長交代に至った。新社長就任は28日の株主総会後に行われる取締役会で正式に決定する。

 まず手がけることとして、「会社の雰囲気、士気を上げることが第一ではないかと考えています」とした。「現場の人たちが働きやすい環境をつくるということに手をつけようと思っています。その後にタイムテーブル、企画、番組を検討していくとなっていくと思います」と、まずは社員のモチベーション上昇に手をつける。

 その一環で、「21局3室という形でしたが14局4室という形で局の数を減らしてスリム化をする」と発表した。主には編成局の中に現在の編成局、制作局、広報局、映画事業局、アナウンス室などを含み、社内連携を強化する。岡山放送、ビーエスフジの社長をへて10年ぶりにフジテレビに復帰する宮内氏は「(私は)河田町時代の編成、制作に勤務しておりまして。大部屋時代のあの活気、コミュニケーションの良さをもう1回、ここで復活すれば、番組企画、映画制作の面で活気が生まれるのではないかと考えてそういう組織体にいたしました」と狙いを語った。

 宮内氏は1967年にフジテレビに入社。01年に編成・制作・広報担当の常務に就任。以後、総務・人事・情報システム・番組審議室担当などを経て、07年6月に岡山放送の社長、15年7月にビーエスフジの社長に就任した。座右の銘は「天の時は地の利に如かず地の利は人の和に如かず」。

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