東京五輪新種目追加で明暗クッキリ ドーピングの制裁?陸上、重量挙げは選手数大幅減

 国際オリンピック委員会(IOC)は9日、スイス・ローザンヌで臨時理事会を行い、20年東京五輪でバスケットボールの3人制、卓球の混合ダブルス、柔道の男女3人ずつによる混合団体など15種目を追加することを決定。既存競技28競技は、これで321種目となった。昨年8月のIOC総会で決定した野球・ソフトボール、スポーツクライミングなど追加種目5競技18種目を含め、東京五輪では339種目が行われる。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の室伏広治スポーツ局長は「種目が固まり、目標が定まった。非常に喜ばしいこと」と、歓迎。柔道や卓球、競泳などで男女混合種目が増え、またバスケットボールの3人制、BMXフリースタイルなど若者に人気のスポーツが入ったことに「女性が増え、若い人たちに人気のストリート系の競技が入った。これまでの五輪にない感覚が体験できるのではないか。いい印象を持っている」と、明かした。新種目は原則既存の施設を利用することになっており、「コストが掛からない形で詰めていく」と、話した。

 日本にとっては、金メダルを狙える種目も増えた。卓球の混合ダブルスは、先日の世界選手権で石川佳純、吉村真晴組が、同大会日本勢48年ぶりとなる金メダルを獲得したばかり。石川は国際卓球連盟を通じ「混合ダブルスが東京五輪で実施されることになり、とても嬉しいです。私の故郷の観衆の前で金メダルを獲るという夢を叶えるチャンスをもらえた」と、喜びのコメントを発表した。

 また、柔道の混合団体も金メダルの大本命となりそうだ。国際柔道連盟の提案では、男子は73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子は57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の計6選手での構成となる。日本のリオ五輪のメンバーで当てはめれば、男子73キロ級金メダリストの大野将平、90キロ級金メダリストのベイカー茉秋、女子70キロ級の田知本遥、リオでは振るわなかったが57キロ級にはロンドン五輪金メダリストの“野獣”松本薫がいる。この日、都内のイベントに出席したベイカーは「もちろん(団体も)金メダルを狙っていく」と、力強く語った。

 一方で新種目により、割を食った競技もある。選手数を調整するため、陸上、重量挙げから大幅に削減された。陸上は105人、重量挙げは64人減らされる形に。ともにドーピングの摘発が相次いでおり、“制裁”という見方もある。

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