歌舞伎俳優の市川海老蔵（３９）が「第３６回ベスト・ファーザー　イエローリボン賞」を学術・文化部門で受賞し、７日、都内で行われた授賞式に出席した。

　昨年６月９日に都内で会見し、妻の小林麻央（３４）が乳がんであることを公表してから約１年。麻央を支える海老蔵は「１年間、一進一退、日々模索しながら一生懸命、家族一丸となって、一日一日を大切にして過ごしてるって感じです」と一言一言に力を込めながら心境を語った。

　５月２９日に麻央が在宅医療に切り替え、家族でいられる時間は増えた。麻央の母や姉の小林麻耶（３７）らと役割分担しながらサポートしているが、何かあったときに即座に対応できる病院との違いを強く感じている。

　「在宅というのはなかなか大変なので、いざってときのために準備するのが家族の責任。（麻央が）家で過ごすって緊張感があります」

　それでも、「舞台でも緊張する、こういう（取材の）場でも緊張する、私はリラックスする場がほとんどないんです」と冗談っぽく話すなど、努めて明るく振る舞った。「治すのは本人ですから。自分としては最大限のバックアップをしていくことが彼女の回復の近道」と信じている。

　良きパパは、授賞式で長女の麗禾ちゃん（５）、長男の勧玄くん（４）にも触れた。勧玄くんが油性ペンで歌舞伎の隈（くま）取りを書き、取れなくなったわんぱくエピソードを明かし「すごい勢いで、かぶいてるんで、ちょっと大変。明らかに僕のエッセンスがたくさん入ってる。でも、それはそれでいいかな」と笑わせた。