１月２１日に脳リンパ腫のため７４歳で亡くなった俳優・松方弘樹さんを追悼する「松方弘樹さんを偲ぶ会」が６日、都内のホテルで開かれた。会場には親友の俳優・梅宮辰夫（７９）、松方さんをバラエティーの世界に導いた北野武監督ことビートたけし（７０）ら発起人をはじめ、友人、関係者ら８２５人が訪れ、松方さんとの別れを惜しんだ。

　東映で松方さんの先輩に当たる俳優・里見浩太朗（８０）は「仕事はヒロちゃんの方がいい仕事してたし、私生活でも彼の方が“先輩”。ずっとアニキだよ」と笑った。最後に話したのは昨年初頭。「『柳生武芸帳』をやりたいので、（徳川）家光をやってほしい」と依頼されたという。裏方のように仕事の話をする様子に「もうプロデューサーみたいだな。そっちをやれば」と冗談半分に言ったが「いや、役者をやりたい」と拒否されたという。「いつも仕事１本、みたいな顔してる。そこがヒロキちゃんのいいとこだよね」と役者魂に賛辞を送った。