ポール・マッカートニー、ロックの聖地・日本武道館に3度目降臨 1万1千人大興奮

 元ビートルズのポール・マッカートニー(74)が25日、東京・日本武道館で2年ぶり6度目の日本公演「ワン・オン・ワン ジャパン・ツアー2017」をスタートさせた。武道館は1966年にビートルズが日本公演を行ったロックの聖地。ポールが武道館のステージに立つのは2015年以来2年ぶり3度目。ビートルズ時代の「ハード・デイズ・ナイト」、「ラブ・ミー・ドゥ」を日本で初披露するなど1万1000人のファンにヒット曲満載の全31曲を贈った。

 聖地に降り立ったポールのパワーはオープニングから全開だ。約34分遅れでライブはスタート。いきなりビートルズ時代の大ヒット曲、今は亡きジョン・レノンさんがリードを取った「ハード・デイズ・ナイト」(64年)を日本のファンに初めて届けた。続くウイングス時代の大ヒット曲「ジェット」で早くも場内の興奮度はピークに達した。

 日本語で「コンバンワ、ニッポン!コンバンワ、トーキョー!コンバンワ、ブドーカン!」とあいさつ。英語で「日本に帰ってこれてうれしいよ」と続け、再び日本語で「今回も日本語頑張ります」とガッツポーズをすると場内から割れんばかりの拍手が起こった。

 ビートルズが唯一の日本公演を武道館で行ったのは1966年。それ以来、この場所は“ロックの聖地”と呼ばれ、内外のアーティストが名演奏を繰り広げてきた。ポールも2015年4月に49年ぶりの“がい旋公演”を果たし、今年の初ライブの地も武道館に選んだ。

 ライブではビートルズが世に出るキッカケとなった「ラブ・ミー・ドゥ」(62年)も日本初披露し、66年の公演で演奏した11曲の中から「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」と「イエスタディ」を歌唱。約2時間、31曲中ビートルズ時代の曲が19曲というファンにはうれしい構成だった。

 客席にはチャリティーで視覚障害者と聴覚障害者各6人を招待し、「イエスタディ」の歌唱後にはファン6人をステージにあげる粋な演出も。日本語で「また会いましょう」と再会を約束して、締めくくった。

 公演は、27、29、30日に東京ドームでも行う。

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