常識外れの浜渦劇場 質問記者に「はーい、メガネ」「大きい人」と指差し

 元東京都副知事の浜渦武生氏は10日、都庁で記者会見し、豊洲市場の用地取得に関し、都議会の調査特別委員会(百条委員会)での自らの証言は偽証には当たらないと反論した。時に立ち上がり、身ぶり手ぶりで感情をあらわにしながらの会見。質問する記者を指名する際、「はーい、メガネ」「はーい、大きい人」と指さすなど、常識外れの言動を連発し、会見場をざわつかせた。

 「(百条委は)都議選を意識している」と批判した上で、偽証を繰り返し否定した浜渦氏。会見では感情をあらわにし、「今朝、ごはんを食べていないというのをどう立証するのか。うそをついていると言う方が立証すべきだ」と語気を強めた。

 冒頭、立ったまま20分間、2001年に東京ガスと結んだ市場移転基本合意までの経緯について説明。「意味のない質問はしないで」「質問は一人一問」などと自らのペースで会見を取り仕切り、質問には毎回立ち上がり、会場を見回しながら身ぶり手ぶりを交えて大きな声で応じた。

 質問しようと手を挙げた記者には「はーい、メガネ」「はーい、大きい人」「手が長い人」など、身体的特徴を挙げて指名。「夏みたいなシャツ着てる…」など服装をからかうような表現を使う場面もあった。

 基本合意後は交渉に携わっていないという主張は変えず、その後も担当副知事として報告があった可能性は認めながらも、「私の中では終わったこと。指示をすることはなかった」とキッパリ。

 「もう一度証言したい」とした百条委については「都議選を意識しているのが周知の事実。もっと調べるべきことを調べていない」と指摘。市場移転問題が長引いていることには「局任せ、部長任せの文化があった。職員が優秀ゆえに思い込んで進める作業があったのでは」と都政全体の在り方を批判するなど、言いたい放題。

 最後は「またお会いする機会があれば」と、笑みを見せて会場を後にした。

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