ノンスタ井上 相方とファンに謝罪 涙の復帰、自虐ネタ9分展開

 昨年12月に都内で乗用車を運転中、ひき逃げ事故を起こし、芸能活動を休止していたお笑いコンビ・NON STYLEの井上裕介(37)が30日、東京・ルミネtheよしもとで行われた相方・石田明(37)のライブ「ノンスタ石田with初恋タローのゴリゴリライブ」に飛び入り出演。109日ぶりの仕事復帰を果たした。井上は石田とともにノンスタとして漫才を披露し、声援に涙。相方とファンに改めて謝罪し、復帰を宣言した。   

 号泣の謝罪会見から3週間あまり、井上がようやく芸人として復活の第一歩を刻んだ。この日は石田が後輩芸人の「初恋タロー」とライブを開催。最後に「NON STYLE漫才」とスクリーンに映し出されると、白ずくめ衣装の石田とともに、黒スーツ姿の井上が舞台に姿を見せた。

 サプライズ登場に、観客はどよめきつつ、大きな歓声と拍手を浴びせた。井上は「事故前にこの人気が欲しかってんけどな」と自虐。石田が「何か…久しぶりやな」と切り出すと、そのまま井上の事故をイジリ倒す漫才に突入。井上が事故の影響で「ツッコミ」を禁止され、ひたすら謝り続けるというネタを約9分間、展開した。

 終演後に再び舞台に登場した井上は、観客からの「おかえり!」という声援に、あふれた涙をぬぐった。石田は「急きょ決まったんです。3、4日前やったかな」と経緯を明かし、「昨日、リハーサルやったんですけど、漫才終わったら号泣してました」と井上の裏話を暴露。井上は「昨日はまあ、そうでした…」と照れ笑いし、「石田さんとファンの皆さんがいらっしゃったから、復帰できることになりました。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。

 井上が舞台に登場するのは、事故当日である昨年12月11日に、ノンスタとして埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場に出演して以来、109日ぶり。コンビでの本格復帰は4月2日、京都・祇園花月で行われる本公演になる予定で、その後、TBS系「アッコにおまかせ!」(日曜、前11・45)などで、テレビ番組にも順次復帰する見込みだ。

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