渡瀬さん死去 仲間由紀恵も“最後の共演”しのぶ

 映画「仁義なき戦い」シリーズや「南極物語」、ドラマ「十津川警部」シリーズ、「おみやさん」などに出演した俳優の渡瀬恒彦(わたせ・つねひこ、本名同じ)さんが14日午後11時18分、多臓器不全のため都内の病院で死去した。72歳。主役も脇役も自在にこなす演技力で、兄の俳優・渡哲也(75)にはない魅力を発揮し人気を博した。葬儀・告別式などは親族のみで行う。喪主は妻い保(いほ)さんが務める。

 渡瀬さんがメーンキャストとして出演し、25、26日に放送を控えるテレビ朝日系ドラマ「そして誰もいなくなった」(後9・00)で、主演を務めた女優・仲間由紀恵(37)は「突然の訃報に、ただただ驚きました。つい先日まで、撮影をご一緒させていただいていたかと思うと、いまだに信じられません」と落胆した。関係者によると、同作は昨年11月から2月にかけて撮影。闘病中だった渡瀬さんに配慮した撮影時間が設けられたが、渡瀬さんは途中で体調を崩すことなく、気丈な様子を見せていたという。

 「撮影をしている間は、緊張感を持って、常に現場に一番近い場所にいらっしゃって、ご自分の体調よりも、撮影のことを一番に考えているお姿をそばで拝見し、心打たれました」と“最後の共演”を回想した。

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